
コンパニオンプランツと輪作:4区画で考える基本プラン
家庭菜園で健康な土と元気な野菜を育てるために、「輪作(ローテーション)」と「コンパニオンプランツ(相性の良い植物の組み合わせ)」を組み合わせた栽培プランはとても効果的です。
このページでは、輪作の基本に加えて、野菜ごとにコンパニオンを取り入れながら区画をどう配置するかを、実例を交えて詳しく紹介します。
すでに輪作の基礎を知っている方や、具体的に畑の配置を考えたい方に向けた実践ガイドです。
ここでは、区画を4つに分けて、毎年科ごとに回しながらコンパニオンを加える基本の考え方と、実践的なパターン例を紹介します。
【基本ステップ】
1. 菜園を4つの区画に分ける
- A区画
- B区画
- C区画
- D区画
2. 各区画に「科」単位で主役野菜を設定
野菜の科によって土の消耗や病害リスクが異なるため、区画ごとに主役の野菜を決めておくと輪作がしやすくなります。
| 区画 | 科 | 主役野菜 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| A | ナス科 | トマト・ピーマン | 連作障害が強く、根が深く張る |
| B | マメ科 | エダマメ・インゲン | 土に窒素を補う効果があり、他の作物の後に◎ |
| C | アブラナ科 | キャベツ・コマツナ | 害虫が多いため防虫対策が重要 |
| D | ウリ科 | キュウリ・ズッキーニ | つる植物で広がる、風通しを意識 |
3. 主役野菜ごとのコンパニオンプランツ例
野菜ごとの相性に応じて、近くに植えるとよい補助植物を選びます。
コンパニオン:バジル・マリーゴールド
効果:虫除け・風味UP・センチュウ抑制
コンパニオン:シソ・チャイブ
効果:虫除け・葉を健康に保つ
コンパニオン:チャイブ・ディル
効果:コナガ、アオムシ対策
コンパニオン:カモミール・レタス
効果:病害予防、成長促進
コンパニオン:ナスタチウム・ディル
効果:アブラムシ対策・風味UP
コンパニオン:マリーゴールド・オレガノ
効果:ネコブセンチュウ・病気予防
【避けたい同じ科の組み合わせ一覧】
連作や混植によって生じやすい失敗例をまとめました。
以下のような組み合わせは避けることで、病害虫や生育トラブルを防ぐことができます。
| 科 | 組み合わせ | 理由 |
|---|---|---|
| ナス科 | トマト+ジャガイモ | 疫病の感染源になりやすく、土壌病害も共有 |
| ナス科 | ピーマン+ナス(密植時) | 互いにアブラムシや病害を呼びやすい。過湿にも弱い |
| アブラナ科 | キャベツ+ブロッコリー | アオムシやアザミウマなど同じ害虫が発生しやすい |
| アブラナ科 | ダイコン+カブ | 生育時期が重なり、根の生育も競合 |
| セリ科 | ニンジン+パセリ | 根の成長を妨害しあうことがある |
| ユリ科 | タマネギ+ニンニク | 植え付け時期や収穫時期が類似し、管理が難しい |
| ヒユ科 | ホウレンソウ+ビーツ | どちらも硝酸態窒素を多く吸収し合い、過剰成長になりやすい |
【輪作のパターン例】
畑の4区画を毎年ずらしてローテーションすることで、病害虫や土壌疲労を防ぐことができます。以下に基本的な2パターンを紹介します。
◉ パターン1:オーソドックスな4年ローテーション
連作障害を避け、栄養バランスを整える基本パターンです。
| 年度 | A区画 | B区画 | C区画 | D区画 |
|---|---|---|---|---|
| 1年目 | ナス科 | マメ科 | アブラナ科 | ウリ科 |
| 2年目 | マメ科 | アブラナ科 | ウリ科 | ナス科 |
| 3年目 | アブラナ科 | ウリ科 | ナス科 | マメ科 |
| 4年目 | ウリ科 | ナス科 | マメ科 | アブラナ科 |
◉ パターン2:葉物と根菜を組み合わせた応用型
春と秋で異なる作物を組み合わせ、効率よくスペースを活用します。
| 区画 | 春 | 秋 | 備考 |
|---|---|---|---|
| A | キャベツ(アブラナ科) | 小松菜+カブ | 害虫対策を徹底 |
| B | トマト(ナス科) | ハーブ・空き地活用 | 主に夏野菜 |
| C | キュウリ(ウリ科) | ソラマメ(マメ科) | つる管理が必要 |
| D | インゲン(マメ科) | ニンジン(セリ科) | 土のリフレッシュ区画 |
【小規模菜園向け:ブロック花壇(レイズドベッド)での応用例】
スペースが限られる場合でも、レイズドベッドなどの小さな花壇を複数用意し、区画ごとに異なる科の野菜を育てることで、輪作の効果を得ることができます。
◉ 花壇ごとの配置例
| 花壇 | 主役野菜 | 科 | コンパニオンプランツ |
|---|---|---|---|
| A | トマト | ナス科 | バジル、マリーゴールド |
| B | エダマメ | マメ科 | ニラ、マリーゴールド |
| C | コマツナ | アブラナ科 | カモミール、レタス |
| D | キュウリ | ウリ科 | ナスタチウム、ディル |
- 翌年は花壇ごとに植える科を1つずつずらしていくことで輪作が可能
- 1つの花壇内では主役野菜+1〜2種類の補助植物に絞ると管理しやすい
- コンパニオンの配置を花壇の縁やすき間にすると見た目もよく、スペースの有効活用になる
【ポイントまとめ】
- 輪作は「主役野菜の科」で回すのが基本。コンパニオンは補助役と考える。
- 区画ごとに毎年植えた内容を記録しておくと管理が楽。
- コンパニオンは、抜きやすい・短期間で済むハーブ類が特に使いやすい。
- 区画が4つに満たない場合も、「連作を避ける」「病害虫を減らす」を優先に考える。
- 小さな区画でも、分割と記録の工夫で輪作とコンパニオンを両立できる。
次回の植え付けや育苗計画を立てるときに、この記事が役立てば幸いです。
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