地面に膝まずく

秋の畑で地面に膝をつき、草を抜きながら土づくりをする

地面に膝まずくということ

この生活を始めて、あらためて思い知ったことのひとつに、自分の手で化学肥料に頼らずに作物を育てるには、何よりも土づくりが大切だということがあります。
そしてそれは、時間がかかり、地面に膝まずきながら労力も惜しまずかけなければならないということでもあります。

来年の収穫へ向けた準備

たとえば、よい土をつくるためにコンポストを仕込みます。
冬には翌年のための準備として、畑に段ボールをかけ、鶏の糞をまき、コンポストを混ぜ、枯葉を集め、海岸に打ち上げられた海藻を拾いに行きます。
それらを畑に広げて環境を整えてあげると、冬のあいだ、微生物がゆっくりと分解してくれます。

大地とともに働くということ

そして春になると、その土をまぜ合わせ、種をまき、苗を育て、それを植え替え、雑草を抜く。
大規模な商業農業とは違い、どの作業も、自分の手で、地面に膝をついて行うことが多いです。

大地からの恵みをもらうというのは、大地とともに働くということ。
地面に膝をつき作業をしていると、自然の前にひれ伏し、この大地からの恵みに感謝と敬意を表しているような気持ちになります。
だから私は、地面の上で作業をするのがとても好きなのです。

子どもの頃の記憶と重なる感覚

さらに、どこか小さい頃のお砂場遊びの感覚もあるのかもしれません。
泥だらけになっても構わずに、手を動かしていると、子どもの頃、公園で夢中になって遊んでいた記憶がよみがえります。

つい夢中になって、楽しくて時間があっという間に過ぎ、そして腰が痛くなって、「もう小さい頃のようにはいかないな」と思い知らされる瞬間もあります。

それでも、自分で育てた作物を収穫し、味わえるその喜び。
自分の手で育てたものを食べるときの満足感と充実感は、何にも代えがたいものです。

自然と寄り添って生きるということ

だから、また次の年も、私は同じように地面に膝をつき、土に触れ、風を感じながら、この大地とともに、自然と寄り添って生きていきたいと思うのだと思います。

確かに、体力的に大変な時もあります。
つい夢中になってやりすぎてしまい、体を痛めて、何日かほとんど動けなくなったこともありました。
けれど、そうやって小さな作業を重ねながら、自分の暮らしを築いていく。
そのひとつひとつがなんとも心地よくて、だからこそ私は、ここでこの暮らしを続けているのだと思います。

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